筋肉について
肩こりの方や腰痛の方で筋肉がすごく硬い方がいらっしゃいますよね?
そもそも筋肉ってすごく柔らかいものなのに、なぜ石のように硬くなってしまうのでしょう?
皆さんは、スーパーや焼肉屋さんに行って、生のお肉を触った事がありませんか?
柔らかいですよね?本来人間の筋肉も柔らかいものです。
なのに、なぜ硬くなるのでしょうか?
それは、脳からの指令で『硬くしなさい』と命令が出ているからです。
常に硬くなった筋肉は、それが普通とカラダが覚えてしまい、なかなか柔らかい状態には戻りません。
また、筋肉は自分では縮まるが伸びないという特徴があります。
どういうことか、脳の命令は
『力を入れろ』だけなんですね。
たとえば肘を曲げるときは
上腕二頭筋に『力を入れろ』と命令が入ります。
今度は肘を伸ばすときは
上腕三頭筋に『力を入れろ』と命令が入ります。
この力のスムーズな入れ替えが、筋肉の柔軟性に繋がります。
体には拮抗筋といって、表と裏の関係に筋肉が存在します。
体の前屈が固い人は、お腹の筋肉が収縮しながら、背中の筋肉は弛緩しないといけないのに、背中の筋肉も収縮してしまうことで、ストップがかかっているのですね。
肩こりも原理は同じです。本来働かなくてもいい筋肉が働くことで、硬い状態になってしまっています。
根本的な解消は、コントロールしながら筋肉を使うことです。
ただ動かすだけでは、いつもの癖がついた動かし方になるので、始めはゆっくりと運動して意識します。
動かす中で、何か気づくことが出来たら、動きは変わってきます。
『左右でここが伸びにくいな』
『この角度は力が入りにくいな』
など考えながら動かすことで、脳からの命令がスムーズに送られるようになり、元の筋肉の状態が出来てきます。