運動療法 EXERCISE THERAPY

運動療法について

運動とは身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施し、
継続性のある活動の事を指します。
何となく大切な事と思いながらも意外と出来ていないのが運動ではないでしょうか。
現代人は、便利さやスピード、肉体労働からの解放を追求してきた文明の恩恵で、
日常の身体活動量は激減しました。
しかしながら、身体活動量の低下により、メタボリックシンドロームや
高齢者におけるロコモティブシンドロームが問題となっています。
メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。
またロコモティブシンドロームとは、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態です。
これらを予防する為には運動が大切になってきます。

運動の種類

運動の種類はウォーキングなどの有酸素運動、ストレッチなどの柔軟運動、筋力トレーニングなどの無酸素運動に分けられます。
有酸素運動は脂肪燃焼、心肺機能維持・増強。柔軟運動は関節可動域の改善、筋肉の柔軟性の向上、筋神経血管系への刺激による疲労回復。無酸素運動は筋力、筋持久力の増加などが主な効果となります。これらの運動の効果は異なります。
食事も同じものばかり偏って食べていては栄養バランスが崩れて身体には良くありません。

運動も一つのことよりも様々な事を行う方が効果的です。
また各種スポーツ競技では、その形態により効果は変わりますがストレス発散など精神的な効果が見られます。

身体の退化を防ぐ

トレーニングの話の中で、身体を車に例えて話をする事がよくあります。
車のボディは骨、エンジンは筋肉、ドライバーは脳や神経。安全にそして快適にドライブを楽しもうと思うとしっかりとしたボディ、馬力のあるエンジン、そして正しく運転操作出来るドライバーが必要になります。
私たちの日常生活でも身体の骨格になる骨、身体を動かす原動になる筋肉、そして、正しく身体に指令を送る脳、神経がしっかりしていないと駄目です。

それら骨、筋肉、脳、神経は使わないと退化してしまいます。
身体の成長は個々で差はありますが、だいたい20歳ぐらいをピークに誰もが少しずつ低下していきます。
身体に対する刺激が少なくなると骨はもろくなり、筋肉は痩せ細り、脳・神経は反応が鈍くなります。
それらを防ぐ為には使い続けるしかありません。

自己流トレーニングのリスク

最近では運動の必要性に対しての啓蒙活動もあり、様々なメディアでトレーニング動画を見る事が出来ます。そのような動画を見て、自分でトレーニングを行う人が増えています。
しかしながら、そのような動画は一般的なものであり、一人一人に応じて作られたものではありません。
体の状態は人によっても、同じ人であってもその時の状態によっても全く異なっています。

筋肉の硬さ、バランス、筋力の左右差、姿勢の問題、持っている痛みや障害など、トレーニングプログラムを作成するには考えなければいけない点は多々あります。
また動画を見て出来ているつもりになっていても、実際には効果的に出来ていない事や危険な体勢で行ってしまっている場合もあります。
そのような動画を見て自己流でトレーニングをすることによって逆に体を痛めてしまい、クリニックを受診される人も増えています。
また意識されていない方や気付いていない方が多いですが、トレーニングで効果を出すには、タンパク質などの栄養が体に足りているかという事も重要になってきます。必要な栄養が足りていない状態で激しい筋力訓練をしても、残念ながら筋肉量は増えずに疲労にしかなりません。

オルソグループのトレーナーは一人一人に合ったトレーニングを提供

前述したようにトレーニングプログラムは、その方の状態をしっかりと見極めて個々に作成する必要があります。またトレーニングを行う事で体はどんどん変化していきます。
トレーニング内容は理想的には1か月毎、少なくとも3か月に一度は体の状態をチェックして見直す必要があります。
また単に見た目の筋肉をつけるトレーナーは沢山いますが、運動器疾患や内臓疾患を抱えている人に対して適切な運動プログラムを作成できるトレーナーは限られています。

オルソグループのトレーナーはその人の目的、そしてその人の身体の状態などを確認した上で最適なエクササイズを指導します。
もちろん学生アスリートや、より高いレベルのパフォーマンスを求めるプロアスリートに対しても怪我からの復帰、更にはパフォーマンスの向上まで対応できます。
その他、怪我をしない体づくり、指導者への啓蒙など多方面からスポーツ活動をサポートしています。