地域医療 COMMUNITY MEDICINE

地域医療とは

オルソグループでは、休息療法、栄養療法、運動療法、手技療法、地域医療のそれぞれの専門家が
互いの知識と技術を共有し、互いに連携することによって、
健康に課題を持たれている方に最善の治療を提供することを大切にしています。

休息療法、栄養療法、運動療法、手技療法では、病気になる事を未然に防いだり、
病気になった状態から改善するために心と身体を整えます。
しかし、それだけでは難しい場合があり、地域医療の力が必要となります。

日本の公的保険医療制度の仕組みは、世界に類をみない素晴らしいものです。
診療としても病院での入院診療、診療所での外来診療、在宅での訪問診療、
電子機器を活用したオンライン診療と、診療のすそ野は広がっております。

また医療サービスとしても、内服薬、注射薬などの創薬、コロナ禍でも収束の切り札となった
ワクチンなどの研究開発、高度技術が応用される検査機器、
手術においても遠隔手術が可能になるなど、医療は日進月歩で進歩しております。

この仕組みと、医療サービスを活用して、健康に課題を持たれるご縁ある方を、
笑顔と元気に健康管理できるように取り組んでゆきたいと考えています。

西洋医学と東洋医学

手技療法者の中には西洋医学を完全に否定される方もいます。確かに西洋医学は諸刃の剣になる場合も多いと感じています。
例えば感染症に対しての抗生剤投与ですが、標的になる菌にダメージを与えますが、同時に腸内細菌叢にも大きなダメージを与えてしまいます。抗生剤投与終了後に腸内細菌叢は次第に回復しますが、完全に元には戻らず、抗生剤投与前とは少し違った形で安定します。その影響がどのようなものであるかは今のところ解明されていません。

また西洋医学ではエビデンスという言葉がよく使われていますが、有効性が認められ薬として販売されていたにも関わらず、その後の研究結果で無効と判断され市場からなくなっている薬もあります。そういう意味で私は1000年以上も実際の臨床現場で使用されてきた漢方薬はしっかりとしたエビデンスがあると考えています。
オルソグループでは、西洋医学や東洋医学のどちらが正しいかという議論よりも、世の中に存在している医療を出来るだけ把握し、患者さんにとって一番良いと思われる形で提供する事により、皆様に笑顔と元気になって貰いたいと考えています。その為、臓器移植や再生医療や遺伝子治療に対しても否定的ではありません。
医師が自らの考えを押し付けるのではなく、時代に応じて、また宗教上の理由を含め、個人の命に対しての考え方に応じてしっかりと判断するのが良いと思っています。

オルソグループの「地域」医療

オルソグループは地域医療として診療所、病院、在宅診療、訪問看護などを運営しています。
「地域」を強調する理由は、その地域に存在している診療所や病院が、近隣の地域の患者さんを十分に診療を行わずに、遠方の患者さんをメインに診療するのは、本質から外れているのではないかと考えるからです。
地域によってどのような医療が必要とされているかは異なります。

例えば、都会では医療機関がすでに沢山あるものの、都会ならでは特徴があります。メンタル不調や不眠、頭痛や肩こりなどの疾患は、都会で多くの診療が必要とされます。
一方で、郊外や田舎では病院や診療所が少ない地域もあり、そのような医療過疎地では救急医療から入院治療、退院後の在宅医療に至るまで、幅広くカバーしなければいけない場合もあります。
一貫して大切なことは、地域の人にとって必要とされ、オルソグループの施設が在って良かったと思って頂ける事だと考えています。
まず、地域の皆様にお役に立ちすることです。そして沢山の“有難う“を頂戴することで、働いている方が、さらに良い仕事をしようと工夫を続けます。
そうすることでオルソグループがその地域に存在している価値が生まれますし、地域になくてはならない存在となります。
だからこそ私たちは「医療」ではなく「地域医療」が大切だと考えています。