◆RSウイルス感染症が流行っています
RSウイルスは急性呼吸器疾患を起こすウイルスです。2~8日の潜伏期を経
て、典型的には発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日続きます。下気道症状
が出現し重症化する場合もあります。本年は第34週の時点で報告数は6,601例
と2週連続で増加しました。
RSウイルスは飛沫感染により、特に家庭内で高い確率で伝播するため、屋
外からウイルスを持ち込むことにより乳児に感染させ、肺炎や細気管支炎に
なってしまうこともあります。生後まもなく感染することもあり、低出生体
重児や心臓の病気のある乳幼児で重症化のリスクが高いことが知られていま
す。
治療は酸素投与、吸引などの呼吸管理が中心で特異的な治療はなく、感染
予防が重要です。まずは、手洗いや咳エチケットを徹底しましょう。
生まれたばかりの乳児がいる家庭では特に注意が必要です。
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