夏風邪は主に、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)
の3種類に分類されます。この中でも、全国的にヘルパンギーナが流行
しています。
ヘルパンギーナは、主に乳幼児が罹患する疾患ですが、大人にも罹患
します。
ウイルス性ですので抗菌薬は効きませんし、ワクチンもありません。
そのため、感染予防が重要になります。感染者との濃厚な接触を避け、
手洗い・うがいを徹底しましょう。
ヘルパンギーナの由来は、ドイツ語で「水疱(ヘルペス)」と「喉の
炎症(アンギーナ)」であり、その名の通り、熱と口腔粘膜に水疱性の
発疹があらわれることを特徴とした急性の「ウイルス性咽頭炎」です。
小児では発熱時に熱性けいれんを伴うこともあります。また、特に乳
児では経口摂取が不良となった結果、脱水症に陥ることや、時に髄膜炎
や心筋炎など重症化することもあるため、注意が必要です。
【感染症エクスプレス@厚労省】